インディアンは、鳥の中で最も強く勇猛で、空高く舞い上がって飛翔するイヌワシを神聖な 鳥と思っていた。
そして、その尾の羽には、霊力が 宿っていると信じられていた。そのイヌワシの羽が羽冠りのパーツとなる。
羽冠は、まさにインディアンを象徴するアイテムの一つである。多くの場合、羽根は身に付けている者の部族や
地位などを表す。大平原に住む限られた部族の習慣だった。(Plain Indian・代表的な部族としてスー、コマンチ族等)
羽冠は、単なる装飾品ではなかった。戦闘で勇敢に戦い手柄を立てた戦士への勲章としてウォーボンネットに聖なる羽根を一本ずつ与えられてきた。その優雅でいて、威厳のあるウォーボンネットは、それ故にネイティブ・インディアンの象徴的アイテムとして、現在でも神秘的なものとして扱われている。